【誰でもできる】しゃっくりの止め方とその理由
しゃっくり(吃逆)は、突然起こるもので止まらないと困ってしまうものです。
日常的に誰にでも起こるこの現象ですが、意外と正しい止め方を知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、しゃっくりの原因や止め方について、わかりやすく解説いたします。
しゃっくりとは?そのメカニズム
しゃっくりは、横隔膜(おうかくまく)という筋肉のけいれんによって起こります。
横隔膜は呼吸を助ける重要な筋肉で通常は規則的に動いていますが、何らかの刺激により突然けいれんを起こすと、「ヒック」というしゃっくり特有の音が出ます。
この時、声帯が急に閉じることで、あの特徴的な音が生じるのです。
多くの場合、数分以内に自然に止まりますが長時間続くと不快に感じたり、会話や食事にも支障が出たりします。
主な原因とは?
しゃっくりの原因にはさまざまなものがありますが、主に以下のようなものが挙げられます。
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食べすぎや早食い
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炭酸飲料の飲み過ぎ
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急な温度変化
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緊張や驚きなどの心理的刺激
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アルコールの摂取
また、まれに病気(神経系や胃腸の障害)に関連して起こることもありますので、数日以上続くようであれば医療機関の受診をおすすめします。
今すぐできる!効果的なしゃっくりの止め方
1. 息を止める方法
最も知られている方法の一つが、「息を止める」ことです。
深く息を吸い込んで、そのまま20〜30秒ほど息を止めることで、横隔膜のリズムを整える効果があります。
体内の二酸化炭素濃度を一時的に上げることで、けいれんが収まると考えられています。
2. 冷たい水をゆっくり飲む
冷たい水を一口ずつ、ゆっくりと飲むことも効果的です。
特に少し前かがみの姿勢で飲むと喉の神経が刺激され、しゃっくりが止まることがあります。
3. 砂糖を舐める
ティースプーン1杯の砂糖を口に入れてゆっくり溶かすことで、喉の奥にある神経が刺激され、しゃっくりが止まることがあります。
この方法は、特に子どもにも試しやすい方法として知られています。
4. 驚かせてもらう
昔から言い伝えのように知られているのが「驚かせる」という方法です。
これは一時的に神経系にショックを与えることで、けいれんをリセットする効果を狙ったものです。
効果には個人差がありますが、誰かに突然声をかけてもらうのも試す価値があります。
5. 舌を引っ張る
あまり知られていない方法として、「舌を優しく前方に引っ張る」というやり方があります。
これは舌の根元にある迷走神経を刺激することで横隔膜の動きを正常に戻そうとするものです。
清潔な手で行うようにしましょう。
効果がないときはどうする?
一般的なしゃっくりは数分〜数十分で収まりますが、数時間以上続いたり、毎日何度も起こったりする場合は、内科や耳鼻咽喉科などの医療機関を受診することをおすすめします。
特に、嚥下困難、吐き気、腹痛など他の症状を伴う場合は要注意です。
まとめ:自分に合った方法を見つけよう
しゃっくりは多くの場合、生活習慣や一時的な刺激によって起こるもので、過度に心配する必要はありません。
ご紹介した止め方の中から、自分に合った方法をいくつか試してみると良いでしょう。
また、日頃から暴飲暴食を避け、落ち着いて食事をとるなど、生活習慣を見直すことで、しゃっくりの発生を予防することも可能です。