第3次クレープブーム到来！パリパリ食感が人気を集める理由とは？

楽天で購入

第3次クレープブーム到来！パリパリ食感が主流になる理由とは

クレープといえば、長年日本のスイーツシーンを彩ってきた定番デザートです。

1980年代に原宿の竹下通りを中心に「第1次クレープブーム」が巻き起こり、若者たちが手軽に食べ歩けるスイーツとして人気を博しました。

2000年代には、フルーツや生クリームを贅沢に使った「第2次クレープブーム」が訪れ、SNS映えする“もちもち食感”が特徴のクレープが主流となりました。

そして今、2020年代半ばに入ってから注目されているのが「第3次クレープブーム」です。

これまでの柔らかくもちもちした生地とは異なり、“パリパリ食感”が新しいトレンドとして話題を集めています。

第3次クレープブームを象徴するのが、「パリパリクレープ」と呼ばれる新食感スイーツです。

これは、生地を薄く焼き上げ、まるでガレットのように香ばしく仕上げたタイプのクレープで、一口食べると“カリッ”とした軽い食感が広がります。

従来のもちもちタイプとは異なり、香ばしさと軽やかさを両立している点が人気の秘密。

甘いトッピングとの相性も抜群で、チョコレートやキャラメルソースをかけると、生地のパリパリ感との対比がより一層際立ちます。

このブームを牽引しているのは、クレープ専門店やカフェが導入している「高温焼き」の技術です。

従来よりも高い温度で短時間に焼き上げることで、生地の表面をパリッと仕上げ、中はほどよくしっとりとした絶妙なバランスを実現しています。

また、使用する粉やバターにもこだわりが見られ、フランス産の小麦粉や発酵バターを使用する店が増加。

焼きたての香ばしい香りと、サクサクした食感が相まって、まるで“新感覚のクレープ菓子”として楽しめるのです。

パリパリクレープが注目される理由のひとつに、SNS映えする見た目があります。

焼き色のついた薄い生地が折り重なり、外側が香ばしく光沢を放つその姿は、写真や動画でも美しく映えます。

特にTikTokやInstagramでは、クレープを割る瞬間の“パリッ”という音を楽しむ「ASMR動画」が人気となり、若い世代を中心にトレンドが広まりました。

さらに、持ち歩きしやすいスティックタイプや、透明カップに立てて盛り付けた“見せるクレープ”も増え、ビジュアルと味の両立がブームの加速を後押ししています。

第3次クレープブームの背景には、健康志向の高まりもあります。

パリパリクレープは油分が少なく、全体的に軽い食感であるため、罪悪感なく楽しめるスイーツとしても支持されています。

最近では、砂糖を控えめにしたものや、米粉を使用したグルテンフリータイプのクレープも登場し、健康意識の高い層やダイエット中の人たちからも人気を集めています。

東京・大阪を中心に、パリパリ食感を売りにした専門店が続々と登場しています。

たとえば、焦がしキャラメルやナッツをトッピングした香ばしいタイプや、カスタードを重ね焼きにしてブリュレ風に仕上げたものなど、店ごとに独自のアレンジが光ります。

中には、クレープをあえて“冷やしてパリッと”仕上げるなど、従来の常識を覆すスタイルも登場しており、クレープという枠を超えたスイーツとしての進化が進んでいます。

クレープは単なるスイーツではなく、時代ごとに進化し続ける“文化”と言っても過言ではありません。

1980年代の食べ歩き、2000年代のもちもち食感、そして2020年代のパリパリ食感——それぞれの時代が求める“おいしさ”が形を変えながら、新たな流行を生み出しています。

第3次クレープブームは、単なる一過性のトレンドではなく、食感や香ばしさにこだわる新たなスイーツ文化として、今後さらに広がっていくことでしょう。

楽天で購入