鼻づまりがつらいときの簡単対処法とは?
風邪や花粉症、乾燥やアレルギーなどで起こる「鼻づまり」。
呼吸がしづらくなり、睡眠や集中にも影響する不快な症状です。
しかし、薬に頼らず自宅でできる簡単な対処法も数多くあります。
本記事では、手軽に試せる鼻づまり解消法をいくつかご紹介いたします。
蒸しタオルで鼻周辺を温める
もっとも手軽で即効性がある方法の一つが「蒸しタオル」を使った温湿布です。
40〜50度ほどのお湯でタオルを湿らせて絞り、鼻の周辺(鼻筋や頬骨のあたり)に当てて数分温めましょう。
温めることで血行が促進され、鼻粘膜の腫れが引きやすくなり通りがよくなります。
また、ラベンダーやユーカリなどのアロマオイルを数滴垂らせば、香りのリラックス効果も得られます。就寝前に行えば、眠りにつきやすくなるでしょう。
蒸気吸入で鼻の奥までスッキリ
湯気を利用して鼻腔内を潤す「蒸気吸入」もおすすめです。
大きめのマグカップや洗面器に熱湯を注ぎ、頭にタオルをかぶって蒸気をゆっくり吸い込みます。
この際、口ではなく鼻から吸うことを意識しましょう。
蒸気によって乾燥した粘膜が潤い、鼻詰まりの原因となる炎症がやわらぎます。
市販の吸入器を使っても同様の効果が得られます。
ツボ押しで血流促進
東洋医学では、鼻詰まりの改善に効果的とされるツボがいくつかあります。
代表的なのが「迎香(げいこう)」と「印堂(いんどう)」です。
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迎香(げいこう):小鼻の両脇にあるくぼみに位置します。親指で優しく3〜5秒押して離すを数回繰り返します。
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印堂(いんどう):眉間の中央、少しへこんだ場所。人差し指の腹で軽く押しながら深呼吸をしましょう。
これらのツボを刺激することで、鼻周辺の血流がよくなり、鼻詰まりが緩和される可能性があります。
温かい飲み物で内側から温める
身体の内側から温めることも、鼻づまり対策には有効です。
特に生姜湯や白湯、ハーブティー(ミント、カモミールなど)はおすすめです。
これらには喉や鼻の粘膜を保護し、炎症をやわらげる作用があるため、呼吸がしやすくなります。
コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、飲み過ぎに注意しましょう。
加湿で室内環境を整える
鼻詰まりの原因の一つは「乾燥」です。
特に冬場やエアコンの使用時は室内の湿度が下がり、鼻の粘膜が乾燥して詰まりやすくなります。
加湿器を使って湿度を40〜60%に保つことで、呼吸がしやすい環境を作ることができます。
加湿器がない場合は、濡れタオルを室内に干したり、洗面器に水を張って置くなどの方法でも代用できます。
正しい姿勢で眠る工夫
鼻が詰まっていると、仰向けで寝るのがつらくなることがあります。
その場合は、上半身を少し高くした状態で寝ると、鼻の通りがよくなることがあります。
枕を二重にしたり、背もたれのついたクッションを活用することで、上体をやや起こした姿勢で眠ることが可能です。
また、横向きで寝る場合は「詰まっていない方の鼻が下」になるようにすると、通りやすく感じることもあります。
軽い運動やストレッチも効果的
軽い有酸素運動やストレッチも、鼻づまり解消に役立つことがあります。
身体を動かすことで血行がよくなり、鼻の炎症が軽減される場合があります。
特に、肩甲骨周りを動かすストレッチや、深呼吸をしながらのウォーキングなどはおすすめです。
ただし、風邪などで体調が悪い場合は無理をせず、休息を優先してください。
市販薬は用法を守って使用する
どうしてもつらい場合は、市販の点鼻薬や内服薬を使用するのも一つの方法です。
しかし、点鼻薬を連続使用しすぎると「薬剤性鼻炎」と呼ばれる逆効果を招くことがあります。
使用は2〜3日以内にとどめ、長期間の連用は避けましょう。
根本的な治療が必要な場合や慢性的な鼻づまりが続く場合は、耳鼻科を受診することが大切です。
まとめ:自宅でできるケアを習慣に
鼻づまりは、日常生活に支障をきたす不快な症状ですが、家庭で簡単にできる対処法も豊富にあります。
温める・潤す・血流を促すといった基本のケアを取り入れるだけで、呼吸のしやすさが格段に改善されることもあります。
症状が軽いうちに早めに対処し、睡眠や集中力を妨げない快適な生活を保ちましょう。