猛暑時にアイスを食べるときに気をつけること
猛暑が続く夏の日、冷たいアイスクリームは心も体も癒してくれる最高のご褒美です。
しかし、暑い日に食べるアイスには思わぬ落とし穴が潜んでいることをご存知でしょうか?
この記事では、猛暑時にアイスを食べるときに気をつけるポイントについて、わかりやすくご紹介します。
急激な冷却で体調を崩すリスク
暑い屋外から帰宅してすぐ、キンキンに冷えたアイスを一気に食べてしまうと、体がびっくりしてしまいます。
特に、内臓が急激に冷やされることで胃腸の働きが一時的に弱まり、腹痛や下痢を引き起こすこともあります。
また、冷たい物を急いで食べると頭が「キーン」と痛くなるアイスクリーム頭痛も発生しやすくなります。
対策としては、アイスを一口ずつゆっくり味わって食べることが大切です。
できれば冷房の効いた室内で、落ち着いて食べるのが望ましいでしょう。
アイスは水分補給にならない?
「暑いからアイスを食べて水分補給!」と考えてしまう人もいますが、これは大きな誤解です。
アイスクリームは水分を含んでいるように見えますが、実際には脂肪分や糖分が多く含まれており、水分補給としては不十分です。
むしろ体内の水分を奪ってしまうことさえあります。
猛暑日には、こまめな水分補給が命を守る行動です。
アイスを食べる前後には、しっかりと水や経口補水液などを摂取することを意識しましょう。
冷たすぎるものは食欲を鈍らせる
アイスを食べ過ぎると、胃が冷えすぎてしまい食欲が落ちることがあります。
夏バテを防ぐには、栄養バランスの良い食事が欠かせませんが、アイスを間食に頻繁に食べてしまうと、夕食の時間になってもお腹が空かないという事態になりかねません。
間食としてアイスを選ぶ場合は、食事の時間や栄養バランスを考えたうえで、適量を意識することが大切です。
高カロリー・高糖分に要注意
アイスクリームには、意外と多くのカロリーと糖分が含まれています。
例えば、バニラアイスのカップ1個で200kcal以上、糖分も20g前後含まれているものが一般的です。
毎日食べる習慣がついてしまうと、夏太りや糖質の過剰摂取につながる可能性があります。
特に注意したいのは、食欲が落ちているからといって、アイスで「食事代わり」にすること。
栄養が偏り、体力がますます低下してしまう恐れがあります。
子どもや高齢者は特に配慮を
子どもや高齢者は、体温調節が未熟または衰えているため、冷たいアイスを食べすぎると体温が下がりすぎたり、胃腸に負担をかけたりしやすくなります。
また、小さな子どもは一度にたくさん食べがちなので、量をあらかじめ決めておくと安心です。
お年寄りや子どもには、氷菓タイプやフルーツを使ったシャーベットなど、比較的さっぱりしたアイスがおすすめです。
どんなアイスを選べば良い?
夏のアイスにはいくつか種類がありますが、選ぶ基準としては以下のようなポイントが参考になります。
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氷菓(シャーベット系):脂肪分が少なく、後味がさっぱり。糖分も比較的控えめ。
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ラクトアイス・アイスミルク:乳成分を含むが、アイスクリームより脂肪分が控えめ。
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フルーツ入りアイス:ビタミンも摂れて、満足感もある。
健康志向の方は、豆乳やヨーグルトをベースにしたアイス、無糖タイプ、低カロリー商品などを選ぶと良いでしょう。
アイスを安全に楽しむための工夫
猛暑日でも、以下のポイントを意識すれば、アイスを健康的に楽しむことができます。
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食べるタイミングは「食後のデザート」にする
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量を決めて1日に1個までにする
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食前後に水分をしっかりとる
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常温に少し置いてから、ゆっくり食べる
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食事でしっかり栄養をとることを優先する
まとめ:賢く楽しむ、夏のアイス
猛暑の時期に食べるアイスは格別ですが、体調や栄養バランスに配慮しないと、夏バテや体調不良の原因になってしまう可能性もあります。
冷たくて美味しいアイスだからこそ、量やタイミング、種類を意識しながら、上手に楽しむことが大切です。
「冷たさ」も「美味しさ」も、健康とセットで楽しむのが本当の夏のご褒美。
今年の夏は、賢くアイスと付き合って、元気に乗り切りましょう!