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はじめに|なぜ今「シャッター街」が問題視されているのか
近年、日本各地で「シャッター街」と呼ばれる商店街が急増しています。
かつては人で賑わい、地域の中心だった商店街が、今では多くの店舗が閉まり、昼間でも人通りが少ない――こうした光景を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
本記事では、シャッター街が増えている理由を、専門知識がなくても理解できるように、原因を一つひとつ丁寧に解説します。
シャッター街とは?簡単におさらい
シャッター街とは、商店街の多くの店舗が閉店し、営業していない状態が続いている地域を指します。
単なる一時的な不景気ではなく、構造的な問題が長期間積み重なった結果として発生するのが特徴です。
人口減少と高齢化で「お客さん自体」が減っている
最も大きな要因の一つが、人口減少と高齢化です。
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地方を中心に住民の数が減少
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若者が都市部へ流出
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高齢者は外出頻度が低下
これにより、商店街を利用する生活圏人口(商圏)そのものが縮小してしまいます。
お客さんが減れば、どれだけ努力しても売上を維持するのは難しくなります。
郊外化と車社会で人の流れが変わった
日本では長年にわたり、郊外型の街づくりが進んできました。
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郊外の大型ショッピングモール
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無料駐車場が完備された店舗
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車でまとめ買いするライフスタイル
これにより、
「中心商店街に行く理由」が日常生活から消えてしまったのです。
特に車社会では、駐車場の少ない商店街は不利になりやすく、人の流れが郊外へと移動していきます。
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大型店・チェーン店との競争激化
郊外には、大型スーパーや全国チェーン店が次々と出店しています。
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品揃えが豊富
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価格が安い
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営業時間が長い
一方、個人商店は
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人手不足
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仕入れコストが高い
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営業時間が限られる
といった不利な条件を抱えやすく、価格競争で勝てず閉店してしまうケースが後を絶ちません。
ネット通販(EC)の普及
近年のネット通販の急成長も、シャッター街を加速させています。
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日用品はネットで購入
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重い物も自宅に届く
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比較・レビューが簡単
この結果、
「近所で買う必要性」が大きく低下しました。
特に、商店街で多かった日用品・衣料品店は、ネット通販の影響を強く受けています。
店主の高齢化と後継者不足
実は、商店街が衰退する最大の理由とも言われているのが、後継者不足です。
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店主が高齢化
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子どもが継がない
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新しく始めたい人がいない
売上が安定していても、
「継ぐ人がいないから閉店」というケースは非常に多く、空き店舗が増える大きな要因になっています。
店舗の老朽化と魅力不足
多くの商店街では、
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建物が古い
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内装が時代に合っていない
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若者向けの店が少ない
といった問題も抱えています。
結果として、
「行ってもワクワクしない」→「行かなくなる」
という悪循環に陥ってしまいます。
コロナ禍による決定的な打撃
新型感染症の流行は、商店街にとって致命的な追い打ちとなりました。
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外出自粛
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イベント中止
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観光客の激減
これにより、
もともと厳しかった経営状況が一気に悪化し、閉店が連鎖的に発生しました。

不動産・権利問題で再生が進まない
意外と知られていないのが、不動産の問題です。
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家主が高齢で貸したがらない
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相続で権利関係が複雑
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家賃が相場に合わない
このため、
借りたい人がいても店舗が埋まらないという状況が生まれ、シャッター街が固定化してしまいます。
シャッター街が増える本当の構造とは
ここまでの内容をまとめると、シャッター街は
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人口・人の流れの変化
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消費行動の変化
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経営・世代交代の問題
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不動産の硬直性
といった複数の要因が同時に重なって発生する社会構造の問題だと言えます。
まとめ|シャッター街は「誰にでも関係ある問題」
シャッター街の増加は、地方だけの話ではありません。
都市部でも条件が重なれば、同じ問題が起こります。
だからこそ、
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私たちの買い物行動
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地域との関わり方
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街づくりの在り方
を考えることが、将来の街を守る第一歩になります。
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